生ごみ処理容器キエーロとは?
木箱に黒土を入れた容器のことで、土の中にいるバクテリアが生ごみを分解消滅してくれるというものです。
このキエーロですがとても優秀なので紹介していきたいと思います。
キエーロはバイオ式の生ごみ処理機ですが、その他に乾燥式の生ごみ処理機があります。
代表的なものはPanasonicのリサイクラーです。
6年前、新居に引っ越す際に購入を検討していましたが、以下の理由により購入を断念しました。
- 音がうるさい
一日分の生ゴミを溜め、夜間に稼働させるということを想定していましたが、キッチンと寝室は隣接しており、騒音で睡眠に支障をきたすのではないか?という懸念があった - 電気代がかかる
安い深夜電力で稼働させたとしても、毎日稼働させるため電気代が高くならないか心配 - 臭いが全くしないわけではない
多少臭いが残るという口コミが多数あり
そもそも生ごみの臭いを消したいのに意味がない
Panasonicリサイクラーは、家づくり計画中の2015年の時には6万円程の価格でしたが、今では10万円近くまで値上がりしています。
キエーロはどこで買えるのか?
キエーロを買う場合にはお住まいの市町村の環境課(ゴミ処理をする部署)へ、まずは問い合わせてみてください。
どこの自治体でもキエーロを推奨しており、キエーロ購入の斡旋や、購入費用の補助を行っています。
※もちろん補助のない自治体もあります😢
ちなみに、自作する方も多くいらっしゃいます。
我が家のキエーロは、知り合いに作ってもらったものです。
導入費用
- 木材、断熱材:7,000円くらい
- 防腐塗料:2,080円
- ローラーセット:780円
- 刷毛:150円
- 土台用ベニヤ板:1,500円
- 黒土98L:2,000円
合計13,510円程の初期投資となります。
自治体はなぜキエーロを推奨するのか?
自治体は、処理をする生ごみの量を減らしたいと考えています。
各自治体の焼却する生ごみの量が減れば、日本全体で発生する二酸化炭素の発生量を削減でき、地球温暖化の進行を少なからず抑えることができます。
さらに、生ごみには水分が多く含まれており、焼却する際の焼却効率を悪化させる原因となっています。
それが焼却施設の維持管理コストの上昇につながってしまっています。
キエーロは容器と土の初期投資のみで始めることができる上、乾燥式生ごみ処理機のように電気代がかかることもありません。
ランニングコストは掛からず、地球にもお財布にも優しい優れものというわけであります。
キエーロの大きさ
我が家のものは
- 横 幅:90cm
- 奥行き:50cm
- 高 さ:80cm(後ろ)
- 高 さ:70cm(前)
というサイズです。
玄関に一時置きしていましたが、想定していたものよりも大きかったです。
防腐剤塗布前であったため、玄関に一時置きして雨風から避難をしておりました。
キエーロの設置
防腐剤の塗布
キエーロの本体は木材であり、屋外で雨風にさらされるため劣化が激しいようです。
各自治体が公開しているキエーロ導入モニター報告書を読み漁りましたが、『防腐剤を塗布することで長持ちする』という意見が多数でしたので、使用前に防腐剤を塗布することにしました。
欲を言えば組み立ての前に塗ってもらえてたら嬉しかったです・・・(^_^;)
それでは塗っていきます。
なんだか色が薄い気がする・・・こんなもんかなぁ
と思っていたら、
底まで十分にかきまぜて下さいと書かれていました。
かき混ぜることなく塗ってました😅
気を取り直して塗っていきます。
重ね塗りをして塗装完了です。
冬場は乾きが悪いため、重ね塗りに「6時間〜8時間置く」と書かれていましたが、せっかちな夫はそれほど待つことができず、2時間置いて重ね塗りをしていました。
中の断熱材に塗料が付着してしまいましたが、初心者にしては満足の出来です。
キエーロを置く土台板にも防腐剤を塗っていきます。
配置場所
キエーロ設置に適した条件としては、日当たりが良く、風通しの良い場所が望ましいと言われています。
そのような環境下に置くことで土の中の微生物の働きが活発になり、生ごみの分解がしやすくなります。
加えて、キッチンから生ごみを捨てる動線を考えた結果この位置に決めました。
風通しは良いのですが、冬は太陽の位置が低いため、日当たりは決して良くありません。
余程広い土地を持っている方でなければ、好条件の場所(日当たり、風通り、導線)に配置することは困難なため、仕方がありません。
夏場の日中は常時日が当たっている場所なので良しとします。
砂利をどかして土台になる板を置きます。
その上にキエーロを置いて、ガタツキをちょうせいします。
砂利をもどして配置完了です。
土入れ
黒土98L(14L×7袋)を入れます。
すぐに土を入れたかったためカインズホームに直行し黒土を買いましたが、重たく運ぶのに疲れました。
多少割高にはなりますが、ネットで買えば自宅まで届けてくれます。
土の量はだいたい100L程度を用意する必要があります。
ごみの処理
ごみを3〜5日分溜める
我が家では生ごみを3日分溜め、一次発酵を促しています。
分解できない生ごみは以下のものです。
- 動物の骨(手羽先、手羽元等の骨)
- 大きな種(梅干し等)
- 玉ねぎの外側の黄色の皮
- 貝殻
- とうもろこしの芯
他にもありそうなので、やってみて分解できないものがありましたら追記していきます。
また、米ぬかをかけることで匂いを抑えることができます。
生ごみは細かく切ると分解が早くなるようですが、いちいち細かく切ることも面倒なので、手間のかからない程度に小さくするよう心がけました。
- 卵の殻は手で握りつぶす
- キャベツ葉をカットした後に芯もカット
- りんごの剥いた皮もざっくりカット
容器は匂い移りのしないステンレスのものが良いのですが、我が家ではちょうどミルクの缶が空きましたのでそちらを使用しています。
アルミなので多少サビが出てしまいますが、密閉出来るフタも付いていて匂いも気になりませんので、今のところ良しとしています。
しばらくミルク缶を使用するつもりです。
ただ、容量的には5日分の生ゴミを溜めることはできません。
今使っているミルク缶は、ざっくり計算した感じでは2L程度の容積の缶であると思います。
ミルク缶が不便になったら以下の4Lタイプのステンレスキッチンポットを購入しようと思います。
生ごみを埋める
生ごみを埋める場所を予め決めておき、以下の順序で埋めていきます。
1番の場所に20cmくらいの穴を掘り、溜めておいた生ごみを投入します。
そこに水を加えます。水の量は適当です。
生ごみと土の見分けがつかなくなるくらいに混ぜていきます。
生ごみをシャベルで切りながら混ぜ、泥団子くらいの塊をつくります。
水が足りないようであれば足していきましょう。水が足りないと微生物の働きが悪くなります。
この時に水ではなく、食用油(廃油)や味噌汁等の汁物なんかを一緒に入れても大丈夫です。
乾いた土をかぶせる
穴を掘った時に出た土を被せ、生ごみを完全に覆うようにします。
表面の土が乾いていることで、臭いを抑え、虫の発生も防ぎます。
次に埋める場所に目印を
次にごみを埋める場所を忘れないよう目印としてシャベルを立てておきます。
これなら次フタを開けた時にシャベルを抜くと同時に穴を掘り返せば、すぐに生ごみを投入できます。
最後にキエーロのフタをして完了です。
生ごみの分解
4日後
既に一部のごみは無くなり、塊ができていました。
冬場は微生物の働きが弱く、2週間くらい分解に時間がかかると聞いていましたが、4日で効果が出ているのには驚きました。
「本当に無くなっている!!」
と子供もびっくりしていました。
米ぬかを一緒に入れたことで微生物の動きも活発になっていたのかもしれません。
塊を崩すとみかんの皮が出てきました。
みかんの皮は分解が遅いようです。
卵の殻は分解できないとありましたが、分解されたのですかね??見当たりませんでした。
キエーロのデメリット
今の所、気になる部分はありませんが、強いて挙げるとすれば
- キエーロが大きいため場所を取る
- 生ごみをすぐに捨てられず溜めなくてはならない
くらいですかね。
衛生上生ごみはすぐに密閉してごみ箱に捨てたいですよね?
しかし、我が市の燃えるごみは週に2回の収集となっています。
結局ごみ袋の中で密閉されたまま室内で保管された状態で、燃えるごみの日まで待つのと、密閉されたミルク缶の中で3、4日待つのと同じかな〜と思ったりもします。
まとめ
キエーロは地球にもお財布にも優しい生ごみ消滅器です。
- 初期投資は少額で済む
- ランニングコストはゼロ
- 大きいため、設置する場所を要する
- 分解には時間がかかる
生ごみ処理機を考えている方は、キエーロも一つ検討してみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございます。
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