電気料金の値上げが続く!燃料費調整単価の上限撤廃
元々の原油の高騰に加えて昨今の社会情勢の影響もあり、燃料価格高騰が今、問題となっております。
そこで、電力会社が各家庭に安定した電力を供給するために燃料費調整額算定に用いる平均燃料価格上限の廃止を発表しました。
我が家にも、電気料金の内訳に含まれる【燃料費調整額の算定に用いる平均燃料価格の上限の廃止】という通知が届きました。
電気代の上昇が更に加速しそうです。
適用されるのは12月の電気料金からとされています。
※我が家は中部電力管轄です。
燃料調整単価とは
電力会社は、発電するための燃料価格(原油、LNG(液化天然ガス)、石炭)の変動に応じて、燃料費調整額を算出し、電力量料金を毎月調整しています。
LNGや石炭は火力発電の燃料となっており、私たちが使う電気の80%はこの火力発電によってまかなわれています。
原子力発電の稼働を抑制している中、火力発電によって私たちの生活は成り立っているわけです。
この燃料費調整単価の上限が+5.36円/kWhとなっていたものが、上限なく調整することになりました。
上限がないということは、どこまでも高騰していく可能性もあるわけです。
あくまで、燃料価格に応じた調整がなされるため、現在の燃料調達問題が解消された場合には、マイナス調整もありえます。
電気代が安かった時にはマイナス調整をされていました。
現在電気代が上がっているのは、この燃料費調整額が影響を及ぼしています。
電気単価が上がっているという事を言われていますが、正確には電力量単価は変動していないはずです。
我が家の電気料金を見ながら説明していきます。
電気料金の内訳
電気料金の内訳は以下のとおりとなっています。
- 基本料金
- 電力量料金単価×使用量
- 燃料費調整単価×使用量
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金単価×使用量
これらを合算した金額が毎月の電気料金として請求されています。
影響する部分は赤字の燃料調整単価です。
我が家は中部電力と電力契約をしています。
我が家の契約プランは以下のとおりです。
契約種別 | スマートライフプラン(朝とく) |
契約容量 | 10kVA |
電力量単価 | デイタイム @38.71円 |
ホームタイム @28.52円 | |
ナイトタイム @16.3円 |
基本料金
赤塗の箇所が基本料金額を表示しています。
スマートライフプランは10kVAまで1,487円です。
新居に住み始めてからの6年間、変更はありません。
電力量料金
赤塗の箇所が電力量料金を示しています。
それぞれの時間帯の電気使用量✕単価で計算されています。
こちらの単価についても6年間変動ありません。
再生可能エネルギー発電促進賦課金
赤塗の箇所が再生可能エネルギー発電促進賦課金を示しています。
単価は3.45円/kWhとなっており、こちらの単価は全国一律で1年間(5月から翌年4月まで)決まった額となっています。
以下は10年間の再生可能エネルギー賦課金単価の推移です。
2012年 | 0.22円/kWh |
---|---|
2013年 | 0.35円/kWh |
2014年 | 0.75円/kWh |
2015年 | 1.58円/kWh |
2016年 | 2.25円/kWh |
2017年 | 2.64円/kWh |
2018年 | 2.90円/kWh |
2019年 | 2.95円/kWh |
2020年 | 2.98円/kWh |
2021年 | 3.36円/kWh |
2022年 | 3.45円/kWh |
この再生可能エネルギー発電賦課金とは太陽光発電等の再生可能エネルギーの発電を促進するためのものです。
太陽光発電設備により発電した電力を、電力会社が一定期間(10年or20年)買い取ってくれますが、その買取費用を電気使用者(太陽光発電設備を搭載していない住民も)から徴収するという制度です。
我が家も太陽光発電設備を導入して売電しておりますが、逆に中部電力から買っている電気料金にも再生可能エネルギー発電賦課金は含まれているためもちろん払っています。
燃料費調整額
こちらが今話題となる電気料金値上がりの正体です。
赤塗の箇所が燃料費調整額を示しています。
9月請求時は5.06円/kWhで算定されていますが、その下枠10月の支払い案内を見ますと燃料費調整単価5.36円/kWh(赤下線)と表示されています。
10月は上限に達しており、更なる燃料調達コストが掛かるために、上限を撤廃せざるを得ない状況となったということです。
ちなみに1年前はどうだったのでしょうか?
燃料費調整額は−2,230.04円となっています。
燃料費調整単価は−3.94円/kWhです。
つまり1年前は、
基本料金+電力量料金+再エネ発電促進賦課金−燃料費調整額=電気代
となっていたわけです。
前年同月と比較して、多少の使用量の増加はあるものの電気代が5,000円も値上がりしているのはこのためであります。
−2,230円が+3,213円となっていますから。
カテエネポイントを充当
既にお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、請求額を前年同月と比較すると今年の請求額の方が安くなっています。
これは、中部電力が運営するwebサービスのカテエネポイントを使ったからです。
カテエネポイント9,000円分消費して請求額13,923円ですので、実際の9月の請求額は22,923円となります。
この請求額は過去最高額となっています。
電気代の高騰は本当に恐ろしく家計にダイレクトに影響を与えています・・・(ToT)
我が家では、ポンタポイントを貯めてカテエネポイントへ交換し、電気代の支払いに充てています。
ポンタポイントを貯めるには還元率の高い(1.2%)のリクルートカードがオススメです。
- リクルートカードを普段使いしてリクルートポイントを貯める(還元率1.2%)
- リクルートポイントをポンタポイントへ交換(1pt=1pt)
- ポンタポイントをカテエネポイントへ交換(1pt=1pt)
ポイントの使用は固定費に充てるのが一番有効的です。
電気代を安くするには
新電力との契約の締結??
電気代を安くするには新電力との電力契約が効果的かと思いますが、私個人的にはオススメしません。
燃料を輸入に頼っている日本では、今の社会情勢を考慮すると原子力発電所を再稼働させなくては安定した電力の供給は難しいと言えます。
2020年冬には、新電力会社が多数倒産に追い込まれ、契約の受付停止なんかもありました。
新電力に乗り換えた法人は逆に電気代が高くついてしまい、大手電力会社との契約に戻したくとも戻せないという状況にもなっています。
今は、『電気を安定的に確保する』
ということを最優先に考える必要があります!
大手電力会社は自社での発電施設を持っているため、日本の中では一番安定した電力供給が可能であると考えられます。
逆に新電力は、自社での発電設備を持っていない所がほとんどであり、日本に一つしかない日本卸電力取引所にて電力を仕入れることで供給していますので、卸価格の高騰に影響を受け、大幅に高騰した電気代を請求される可能性もあります。
安定的に電気を確保するためには、大手電力会社と契約をするのが良いというのが個人的な考えであります。
1年のうち一番電気使用量の増えるのが、冬場の1月です。
1月、2月に安定した電力の供給を望むためには多少の電気代の高騰は我慢するしかなさそうです。
こまめな節電が一番効果的
電気代を安くするには、電気を使わないことが一番です。
原始的な方法ではあるかも知れませんが、テレビや部屋の照明をこまめに消すことが一番なのでしょう。
あとは、古い家電を最新家電に更新することも消費電力を抑えることに繋がりますのでこの機会に見直してみるのも良いかもしれません。
しかし、円安による物価高も深刻ですので、簡単に大型家電も買えませんよね・・・😩
まとめ
- 電気代の高騰は燃料調整単価が影響している。
- 燃料調整単価の上限である+5.36円/kWhは撤廃
- 電気代を安くするにはポイントサービスを使おう
- 新電力への切り替えは様子見
電気使用量が1年のピークを迎える1月をなんとか乗り切りたいのものですね。
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