ウッドショックによる住宅価格の高騰
ウッドショックによる木材不足から、住宅価格の高騰はこれから更に増していくと言われています。
なぜならハウスメーカー、工務店は家を建てたくてもその材料である木材が日本に回ってこないからです。
既に建築中の方は工期が伸びてしまっているとニュースでも話題になっていますが、これから契約をされる方は着工時期の見通しが立たないだけでなく、建築単価も上昇するなかでの契約締結となろうかと思われます。
そもそもウッドショックってなに?
日本はかねてから輸入木材に頼ってきました。
アメリカの木材を安価に仕入れ使用することで利益をあげていました。
そんな中、この一年で木材の輸入先であるアメリカの住宅需要が高まり、アメリカでバンバン家が建ち始めました。
このコロナ禍におけるテレワークの需要が高まったのは日本だけではありません。
アメリカで木材を使用するため、木材が日本に回ってこなくなってしまったわけです。
もともとアメリカ、中国が木材を大量に調達していたなかで、更に日本に木材がまわってこなくなってしまい、木材不足となった状態をウッドショックと呼んでいます。
一条工務店の影響は?
影響は今のところないようです。
一条工務店はフィリピンに自社工場を構えており、工場で組み立てて日本へ持って来ます。一条工務店はフィリピンに山林を保有しているため木材は調達できるとのことです。
なので巷で騒がれているウッドショックにおける工期や費用についての影響は現状ないようです。
影響はないと言いつつもウッドショックとは別に輸送コスト代(原油等の燃料費関係)は高騰しているわけで、値上げはあるかもしれませんね。近年、坪単価の値上げを刻んできましたし。
地元工務店なんかは安価な輸入木材を仕入れて組み立てていくため、ウッドショックの影響をモロに受けてしまっていると思われます。梁に使うような立派なベニマツは特に不足しているようです。
今は住宅を建てるべきではないか?
口コミなんかを見ても、建てるべきではないという見方が多数あります。
私の見解では
- 一条工務店は影響ないという認識のため一条に決めていたなら今から契約しても良いのでは?
- まずは営業さんに直接聞きましょう!「影響ない?」と
- 住友林業は影響ないんじゃないかな〜
- 日本国内に山林を多数保有しているので、恐らくそれほど影響はないかもしれません。
- 山林を保有していても輸入にも頼っていますので営業さんに直接聞きましょう!「影響ない?」と
- 地元工務店は待ったほうがいい
- 一から一緒に設計を練って住宅をこだわって作っていくという方は、待った方がいいでしょう。
- ニュースで材料不足に特に悩んでいたのはこういった地元工務店です。
- やっぱり営業さんに直接聞きましょう!「影響ない?」と
もしかしたら影響はなくとも、他メーカー等が価格を上げると一緒に価格を上げてくる可能性はあります。
ただし、林野庁がこのまま対策をとらないということはないと思いますので、ウッドショックが数年続くことはなく落ち着いていくと思います。
過去にもウッドショックはありましたからね。
気になる点(住宅ローン控除)
住宅ローン控除の猶予について、令和3年9月までに契約し、令和4年12月までの入居という条件があります。
今は契約をすべきでないとなると、この税制優遇措置を活用できないのでは?と心配になるかと思います。
現状そのとおりで、契約は令和3年9月までに締結する必要があります。
では、契約はしたけど着工の目処が立たないとなると令和4年12月に入居できるか分からないとう場合も同様かと言うと
もちろん対象外となります。
しかし、このウッドショックによる着工の目処が立たない状況というのは国も知っています。更なる税制優遇措置の延長は十分あると思います。(飽くまで予想です!)
国としても住宅を建ててお金を使って欲しいのです。そのために住宅ローン控除やすまい給付金等の優遇措置を設けています。
まとめ
先が読めない不安は気持ちが落ち着きません。
私も今から家づくりをスタートしようとしていたら、「ウッドショック 家 建てるべき」のようなキーワードでひたすらネットサーフィンをして、両極の意見に心が浮き沈み、不安定になっていることが容易に想像できます。
逆に言えばそのような立場ではないので客観的(楽観的ともいえます)な意見を持つことができています。
- 国が対策を立てるだろう
- 税制優遇措置は延長になるだろう
と思うわけです。
先のことは不確かなのですが、近年の税制改正の流れからするとまず間違い無いかなと思います。
よって税制の優遇的な面で家づくりを急ごうとする場合は
急がなくていいでしょう!待ちです! と言いたいです。
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