一条工務店の小屋裏収納
かなりオススメのオプションである小屋裏収納を紹介します。
一条工務店の建築価格は単価✕建築面積で決まります。
一条工務店i-smartは、オプション等含まず標準の仕様であれば約70万円/坪くらいの建築単価(2021年現在)であり、6帖の納戸を確保しようとすると70万円✕3坪=210万円の費用が必要となります。
この小屋裏収納はそれよりもはるかに安い金額で収納部屋を確保することができるのです。
平面図
図面青で囲った部分の天井から小屋裏物入れへの階段が出てきます。
場所はダイニングキッチンに設置しました。
小屋裏収納の写真
※荷物が入っているそのままの状態であり、整理もされていません。お見苦しいですが、収納の感じが伝わればと思い紹介させていただきますのでご了承ください。
ハシゴ出現
ダイニング天井部分にハシゴが格納されています。
秘密基地への入り口です。
階段を出すと子どもたちは大喜びします。
子ども心をくすぐるこのギミックは、子どもたちに大変好評です😋
写真の撮影方向
以下に掲載した写真の撮影方向は次のとおりです。
①の写真
②の写真
③の写真
④の写真
建築施工価格について
冒頭でもお伝えしたように一条工務店は㎡単価×施工面積で建物本体価格が決まります。
収納を確保すればその分施工面積は増えますので建築費用も増していきます。
しかし、小屋裏収納はオプションとして扱われておりますので施工面積には含まれません。
我が家の小屋裏収納は3坪タイプ
オプション価格 ¥239,500
同程度の収納を増やそうとすれば、3坪の収納部屋を確保しなければなりません。
その価格 ¥1,866,249
- 建築当時の㎡単価=¥188,510/㎡
- 坪単価(×3.3㎡で計算)=¥622,083/坪
- ¥622,083/坪単価×3坪=¥1,866,249 となります。
同じ3坪という広さの収納部屋ですが、
- 小屋裏物入れ¥239,500
- 収納部屋 ¥1,866,249
と大きな金額の差があります。
その他のメリット
固定資産税が安い
居室としての面積に含まれないため、収納部屋を作った場合と比べて建物の固定資産税が安くなります。
収納部屋としてのデメリットも多い
上で同じ3坪の収納部屋と言いましたが、実際には同じではありません。
高さ1400mm以下の空間
小屋裏収納はあくまで余剰空間を利用したに過ぎず、階には含まれないとされています。
そのため、1400mm以下の高さしか設けることができず、大人は腰を曲げて利用する必要があります。
荷物の出し入れは大変です。腰も痛くなります。
屋根裏にあるため納戸としては致命的
荷物を入れるスペースでありながら、居住するフロアより上の階層に荷物を上げなければなりません。
我が家は平屋なので一つ上の階層である2階にあたりますが、2階建てのお宅で設置した場合3階に荷物を上げる必要が出てきます。
重力に逆らいながら収納する大変さと言ったら大変で仕方ありません・・・
ハシゴで昇り降りしなければならない
階段よりも狭く且つ、傾斜のキツイはしごでの荷物の上げ下げは、はるかに難易度は高いです。
荷物を抱えながらの作業は、なおのこと不安定になるため危険も伴います。
間口が狭い
小屋裏収納に入る間口が700mmもありません。
大きな箱は入り口を通ることができませんが、物によっては斜めにしたりして工夫をすれば通るものもあります。
大変苦労をして入れたとしても、出す時もまた同様に大変です。
部屋としては使えない
この小屋裏収納は断熱材の外の空間であり、夏は猛烈に暑く、冬はとてつもなく寒い空間となっています。
リフォームをしない限り、収納としてしか用途がないと言えます。
そもそもミニマリストには不要
そもそも「使わなくなったものは処分すればいいじゃん」という方には不要のオプションとなります。
必要最低限のものだけで生活できる方は、荷物が溜まることはないため、既に小屋裏収納という高コスパオプションを凌駕する才能を手に入れています。
最適解の使い方
デメリットをたくさん挙げてしまいましたが、使い方をしっかりと確立することで、安いコストで収納スペースを確保できることは、最大のメリットであります。
以下の点を押さえた荷物を収納するのがベストでしょう!
- 重すぎず、大きすぎず
- 使用頻度が低い
これを忘れないでください!
季節モノを収納
特定のシーズンでしか使わないものを収納する。
- スキー用品
- 浮き輪
- 扇風機
- 冬服
- 夏服
※我が家では雛人形、5月人形を収納していますが、あまりオススメできません。
とても大変で、夫が大変苦労して出し入れしています・・・
使用頻度が極端に低いモノを収納
いつ使うか分からないけれども、捨てることができない思い出のものを収納する。
- 結婚式の写真やビデオ
- 子どもの作った作品
- 両親の子どものときの写真
まとめ
価格面で言えば相当な高コスパオプションだと思いますが、それなりのデメリットもあります。
年齢に比例して荷物を出し入れする際のリスクは上昇していき、最終的には荷物の出し入れはできなくなってしまうことでしょう。
ハシゴから落ちて打ち所が悪く・・・とならないように自分の体力との相談は必要です!
逆に荷物が少ない方であっても、小屋裏物入れを採用することが余剰スペースを作ってしまうことにつながり、そこに物を埋めようとする人間の心理が働いて断捨離ができなくなるということもあるかもしれません。
飽くまで、収納スペースを安く確保するという一つの案として考えていただけたらと思います。
皆様の家づくりの参考になれば嬉しいです。
コメント